モンスターハンター
こちら。
さて。
モンハン愛してます。
この一言に尽きる。
モンスターハンターからは、たくさんの事を学ばせてもらいました。それは人間関係の事も、人生哲学の事も、人とテクノロジー、アナログとデジタルの事も、本当に多種多様な、学校では学べないことが多かったです。むしろこれはゲームからしか学べなかった事かも知れません。モンスターハンターには感謝しています。我々は、アナログ世界に生きる生身の人間なのだ。ということが強く感じられました。モンスターハンターの世界に生きるハンターもまたデジタル世界ではありますが、然りであります。
これは、モンスターハンターポータブル2ndGにまで遡ります。予備知識として書いておくと、この時代のモンスターは現在の1.5倍は大きく、幅も広く、防御力600を超える防具を身に付けていても1撃でオチるのは珍しくない。更にモンスターの攻撃の当たり判定も厳しく、回避がとても難しいです。
そんな時代の最終クエストとして、モンスターハンターというクエストが存在しました。しかもこれは村クエであり、己の力でクリアするしかないというオマケ付き。更に(シツコイな)オトモアイルーは1匹だけで、しかも強さは
『いないより、いる方がマシ。』
『囮になってくれたら最高。』
『笛吹いてくれたらラッキー!』
くらいの存在です。
しかもモンスターの強さはバリバリのG級。そんなクエストに先日、筆者は久方ぶりに挑んだのでありました。
ケンシロウのセーブデータを使わせてもらったんですけどね! (筆者のはメモリーカードがどっかに行ってしまった…。)
武器はクシャルダオラのハンマー。
更に防御力580ほどのナルガクルガ装備。
現在のモンスターハンターであれば十分過ぎるほどの装備であるが、この時代はこれでも不安なほどモンスターが強い。武具が最終強化の神器のようなモノでも、1撃で粉砕されるほどに強いのだ。
アイルーキッチンで幻獣チーズと黄金芋酒を食べて体力とスタミナをマックスにする。そして、いざ、闘技場へ!!!
モンスターハンターは闘技場でG級の
ナルガクルガ
を1頭ずつ倒していく大連続狩猟クエストだ。
まずは先鋒のリオレウス。
出会うや否やリオレウスは咆哮。
耳を塞ぐ筆者の分身KEN。
そして動けない状態のまま、リオレウスの突進を受けて体力は残り半分!
って、おい!
そうなのだ。
この時代はバインドボイスが小、大と分かれており、硬直時間が固定なのでモンスターは吠え終わっているのにハンターはずっと耳を塞ぎ続けて、無抵抗のまま轢き潰される、なんてのは当たり前だったのだ。やった事のある方はフルフルやディアブロスで、この理不尽な攻撃を受けたのではないだろうか? だからこの時代は耳栓や風圧無効は命に関わる大事なスキルだったのだ。
開始早々、2ndGの容赦なき洗礼を受けた筆者。だが、今のはモンスターサイドのビギナーズラックのようなものだ。
ハンマーでリオレウス狩りはこの時代、筆者の最も得意とするところ。この時代のリオレウスはよく空中高くに飛び上がり、3連続で火球を吐くか毒爪によるワキャキャキックをするかのどちらかである。すると、そのまま降りてくるのでタイミングを見計らい、丁度、頭がくる位置でグルグル回り、アッパーを入れるだけの簡単なお仕事なのです。
が、やはり久しぶりの筆者は位置とタイミングを失敗しまくり、やたら首にヒットさせてしまう。
と、ある時にリオレウスが怒り状態に突入!
理不尽だ!
でも、これが2ndGの面白いところ。
モンスターにとって有利な条件がちゃんとあって、パワーバランスは個人的に最高だと思う。ってそんなこと言ってる場合じゃない!
筆者は急いで回復して攻撃を再開。
7分くらいでリオレウスは討伐したものの回復薬グレートは剥ぎ取り分もプラスして残り7個という惨状である。
おっかねぇよぉ…!
と、PSPをテレビに出力してやっているのを見守っていたケンシロウとやっちゃんに泣きつくが2人は悪戦苦闘する筆者を見て『ギャハハ!』と笑うか、モンスターの理不尽過ぎる強さに感動するかである。そうこうしてる内に、ティガレックスが闘技場に姿を現した。
おりゃーー!(泣)
という、掛け声とも悲鳴ともつかぬ声を上げながら殴りかかる筆者。ティガレックスはアッと言う間に怒り状態へ突入。そして、ヨチヨチと頭を殴ろうと近づいて行った筆者をカプッと…
力尽きました
ダニィ!?
いやいやいやいやいや!
おかしいだろ!
体力満タンだぞ!?
噛み付かれた
だけで即死!
あり得ない…。
あんな、何でもない攻撃で1撃…。
『ヒョェ…』
とか、気の抜けた声しか出せなかった。
当たったら1撃なんだね!
よく分かったよ!!!
本気で笑いすぎて涙目になりつつ、再度、闘技場へ突入。今度はチキンと言われようが何だろうが、とにかく回避しまくる! 攻撃してる暇があったら回避する! と、本質からズレたことを叫びつつ、なんとか攻撃を当てていく。そして、ティガレックスの頭を殴り、尻尾の方へ転がり抜けた時だ。ティガレックスが筆者とは反対方向に突進を開始。
筆者はこの時、尻尾の中腹辺りにいた。ここならば間違っても突進に巻き込まれることは
力尽きました
当たるんですかここ!!!
何に当たったの!?
尻尾!?
で、体力が満タンに近くても1撃、と!
どうなってんのよこれぇ!!!!!
またまた意外すぎる出来事に
『ゔぁ!?』
とか何とか叫びながら、思わず銀色のPSPをクッションの上に落とす筆者。これを見ていた傍観者2名はこれまた『ヒー!!!』とか悲鳴を上げながら大笑いしている。筆者も理不尽過ぎるオチ方に大笑いしていたが、クエスト的には笑い事ではない。まさかとは思ったが次鋒のティガレックスに2オチ。この後には2ndGの象徴であるナルガクルガに、モンスターハンターの極道と名高いラージャンが控えているというのに!!!
だがここまでコテンパンにやられては善戦も何もない。『あ、ちんだ♫』と、悟りを開く中、無慈悲なティガレックスの怒り突進を受けて壮絶に3オチ目を計上。クエストは失敗となってしまった。やはりティガレックスは、強い…!
負けはしたが、やっぱりここまでモンスターが強大だと、すごく楽しいな。モンスター1頭倒しただけで『うおお!!!』って歓声が上がるからね! この後、もう一度挑戦して、罠や閃光玉を駆使して何とかティガレックスを倒したのだが、既に2オチ。最後はナルガクルガの尻尾ビターンで、1撃でトドメを刺されてまたまた失敗となりました。
理不尽で、不便で、難しくて、辛い戦いと生活を余儀なくされる時代だったけど、その分、レア素材が出た時の感動や、モンスターを打ち倒した時の感動は今の比ではなかった。
まさか、リオレウス1頭倒しただけで、こんなに感動するとは。そして、モンスターの攻撃を1発食らっただけで、こんなに興奮するとは。
遊びやすさは完全に今の方がいいし、気軽に遊べるんだけど、腰を据えてじっくりコツコツと1つ1つをしっかり味わいながらやるのならば、やっぱりこっちがいいなぁ。でも残念なのは、ネット通信で協力プレイができない、ということである。
いやー、でも楽しかった。