天津禍津神
モンスターハンターシリーズには必ずラスボス級モンスターが登場する。過去作から上げて行けば、ラオシャンロン、ミラボレアス、シェンガオレン、アカムトルム、ウカムルバス、アルバトリオンと、大きな名前が上がる。
ちょwww
デカイデカイデカイ!
無理無理無理無理!
やりすぎやりすぎ!
帰る! もう帰る!
お疲れ様でしたー!
ワハハハハハハハ!!!
なんて集団パニックに陥り、涙やら鼻水やらを撒き散らしながら大笑いするという恐慌っぷりである(誇張表現が含まれております)実際に貧相な武器でオリャー!と攻撃してみるも、山のように大きなラオシャンロンにとっては枯れ枝が腕を擦った程度にしか感じないようで、ひたすら前へ前へ
ズゥゥゥゥン…
ズゥゥゥゥン…
と歩いていくだけ。
こんなにも人間の小ささと弱さを感じさせるモンスターがいただろうか?
そういう意味ではラオシャンロンはモンスターハンターの世界観を堪能する上で、最高のモンスターだと思います。モンスターハンターって、小さな人間が、知恵とチームワーク、そして、少しの勇気で自然界に君臨する王たるモンスターに挑むっていうゲームだと思うので。
そう、歴代ラスボス級モンスター達は自然そのものと言ってもいいほどの力を持っている。火山の噴火然り、大雪崩然り、大地震然りとても人間の力ではどうしようもない、いわば天災の域である。そこに人間達が挑んでいくというところにモンスターハンターの世界観の真髄があると思うのです。
初代からのモンスターハンター製作陣の1人である藤岡要さん、通称、ミスターモンハンはこのようなコメントをしている。(記憶曖昧…。)
『ハンターは戦士ではありません。依頼がなく、ハチミツ採取などだけして、一生を終えるハンターもいるでしょうね。』
一言一句、正しくは無いが、確かこんなような解説をしておられたと思う。
そんな戦闘狂でも戦士でもない、狩人というものを生業とする人間達が、たまたま、村が壊滅の危機に瀕しているから種の生存を賭けて戦うだけのこと。
至ってシンプルな動機からである。
例えそれが、神と呼ばれるモンスターであっても…
そんな、神の名を冠するモンスター達の中に、今回記事にするモンスターはいる。
日本語表記では
天津禍津神
天の悪しき神。
災厄の神。
日本神話では天に住む神々である天津神(最上位の神)であり、また、災厄をもたらす神のうちの一柱である。雑学ではあるが、モンスターハンターのネーミングの大半は神話や異国語である。例えばリオレウス。リオはギリシャ語で獅子。レウスは王を意味する。つまりリオレウスとは獅子王という意味なのだ。
そして、アマツマガツチ。
これは日本神話の最上位の神のうちの一柱。しかも害為す邪神である。名前だけでも、この龍が人間にとって如何なる存在であるか分かる。この龍を、そう呼んだ人間達の心が…。
渓流に点在する壊滅した村の跡は、過去にアマツマガツチが滅ぼした集落の成れの果てである。滅ぼした、とは書くがアマツマガツチにとって、村の近辺を通過するだけで滅ぼそうなんて害意は無い。だが、存在そのものが自然災害である古龍であるがゆえ、そのような結果になってしまうのだ。そしてまた、ユクモ村が壊滅の危機に晒されている。そこで、ハンターは立ち上がるのである。
この壮大な物語、感じていただけているだろうか…? 筆者、開発陣じゃないけど、いちユーザーとして、ファンとして、こういうモンスターハンターの世界観が大好きで、それを伝えたい為に、こうして記事を書いている。ただゲームやるだけじゃ、モンスターハンターはもったいない!
まぁでもゲームの楽しみ方は人それぞれなので、『まぁーた、あのモンハン信者がなんか言ってるよ。あーそうなの。』くらいに読んでもらえればいいです(笑)
話があっち行きこっち行きしてますが、アマツマガツチの事ね。やっちゃんがこないだ何人かと連れ立って行って『一回も勝てなかったぁ! ぢぐじょぉぉぉ!』と叫んでいた。筆者も一回、二回くらいしか行ってないが、やはり討伐に失敗している。
アマツマガツチは3rdにしか登場していないし、なにより攻撃判定と各攻撃の攻撃力が変わっている。これが大きい。アマツマガツチの竜巻なんて一撃の大技じゃなかったし、天からの3連続水ブレスはドォォォン!にしか当たり判定無かったのに水にまで判定あるし。
3rdの感覚でやってたら負ける、アレ。
『ソロで狩れた♫』
ソロ狩りして
るだとぉ!?
し、しかも防御力が400行ってない、あの破壊王装備だとぉ!?
どうなってんのこれ…。
天の邪神よりも、こっちの破壊の魔神の方がよっぽどこえぇよ……。
あっしのこの長い前フリの解説がちっとも信憑性ないじゃないかぁ!!!
ケンシロウは未だに、この防具でモンスターたちを蹂躙しまくっております…。