親しき中にも礼儀あり
特に誰と喧嘩したわけでもないです。
この諺を正に体現するような醜態を結構前に晒した事があるのですが、当の本人が記憶を封印してしまったために、人知れず筆者の頭の片隅で眠っていたんですね。
(押忍! タイムアタック! に詳しい)
その日の事である。
アキラ
『ラージャン?
ふっ。ラージャンか…。
あっしに任せ給え!
今日ラージャンは完全に
攻略したっ!!!』
\ アァン!? /
と、大口を叩いた。
牙獣の王を目の前に、完全に上から目線である。『ホンマに大丈夫か〜?』『言ったな? お前言ったな? 言ったでな?』と、メンバーから、これから起こる悲劇を予感させるようなセリフが飛び出してくる。だがこの時の筆者は、ソロでラージャンを7分ほどで、しかもほとんどノーダメで倒したあとという事もあり、マグレながら得意になっていたのだ。
筆者はブシドー太刀を背負って、勇躍、火山へと向かって行った。もしこの時に空を見上げていたら、青空であっても北斗七星の傍にひっそりと輝く死兆星を見ていたに違いない。
そして、すぐにラージャンと戦闘開始!
何故かラージャンのケルビステップやグルグル回転アタックに当たりまくり、結局、見せ場らしい見せ場もないまま1オチ!
明らかに周りから軽蔑光線が照射されているが、気を取り直して、『今のはタマタマだ! ラージャンのマグレだ! あっしがラージャン如きに負けるはずがない!』と、十中八九、相手より劣っているのにそれに気付かず、あの時、俺が脚を滑らせたからお前は勝てたのだ!などと、北斗神拳4兄弟の中でも最弱のオトコと同じような負け惜しみをのたまう。
コレの一番メンドクサイところは、本気で自分が負けたと思っておらず、たまたま相手の運の良いように転んで、結果的に『お前ラッキーだったなぁ!』と、解釈し、変わらずに上から目線なことだ。この時の筆者がまさにこれ。
すっかり恥をかかされた事に逆上した筆者。
そこからはもう完全なイジケプレイ。
結局、活躍できずにボロボロの体で集会所に戻り、平身低頭、謝罪する筆者でありました。